「コートハンガー」ことシドニー・ハーバー・ブリッジが、間もなく開通75周年を迎えます。さまざまな祝賀行事が計画されている中で、注目されるのが3月18日の開通75周年記念ウォーク。この日は朝から晩まで長時間に渡って車両の通行が禁止され、誰でも車道を歩くことができるのです。

建設中のハーバーブリッジ

鋼製シングルアーチ橋としては世界最大のハーバー・ブリッジは、幅49メートルもあり、毎日20万台の車が通行する8車線の車道と複線の鉄道線路、さらに歩道と自転車道まで揃った幹線道路なので、車両全面乗り入れ禁止というのは、滅多にないこと。過去にハーバー・ブリッジの車道が一般市民のウォーク用に開放されたのは、1932年3月の開通式前後のイヴェントのほか、1982年の開通50周年記念行事のときと、先住民との和解をテーマに25万人が行進した2000年の「Corroboree 2000」だけです。次回のウォークイヴェントは、もしかしたら開通100周年にあたる2032年かもしれませんね。

橋の長さは、シングルアーチ橋として、ニューヨークのベイヨン・ブリッジに次いで惜しくも世界2位で、アプローチ部分を含めて全長1,149メートルですが、ウォークのスタートからフィニッシュ地点までの距離は約3.6キロ。ベビーカーを持参すれば、小さいお子さん連れでも参加OKです。コースはノースシドニーからシドニーへの一方通行となり、ゆっくり大勢で歩くため、実際の歩行時間は1時間〜1時間半くらいと予想されています。

うれしいことに参加は無料！　ただし、オフィシャルサイトで事前登録しておく必要があります。受付期間は前日までで、希望時間帯を選べますが、いっぱいになってしまう可能性もあるので、お早めにどうぞ。参加者は約15万人と見込まれています。

●The Sydney Harbour Bridge 75th Anniversary Walk
　　10:00〜19:30（コース地図）

（「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載）