日本〜オーストラリア間の航空事情が、また大きく変わろうとしています。格安航空会社のジェットスター航空が、大阪発の路線変更を発表したのです。

対象となるのは、関空→ブリスベン→シドニー→関空のデイリー直行便。10月1日からは、ブリスベン空港に代わって、需要の高いゴールド・コースト空港が玄関口となります。

ジェットスターの発表によると、今回の動きは日豪双方の各方面から強力なサポートを受けて実現したもので、もともとブリスベン空港に到着する日本人客の約7〜8割がバスや電車を使ってゴールド・コーストに向かっているのが実情なのだとか。ゴールド・コーストを目的地とする方にとっては、アクセスがぐんと便利になります。

で、気になるゴールドコースト〜シドニー間は……というと、同じ便名の接続便が月・水曜日を除く週5日運航され、残り2日は国内線に乗り換えることになります。シドニーを目的地にする場合は、これまで同様ケアンズ経由というオプションもあり。

キャンペーン期間中に一時帰国用のチケットを購入したら、
燃料税・手数料等込で往復約7万円弱だった

ジェットスターが属するカンタス航空グループは、ボーイング社の次世代中型機787（ドリームライナー）を65機発注しています。そのうち最初に納入される15機がジェットスターに投入される見込み。新機材導入により、来年3月末のスケジュール改定時期に合わせて、ウワサされているカンタス航空からの成田路線移管や新路線参入などの動きがありそうな雰囲気だったのですが、ボーイング社が3度目の納入延期を明らかにし、初飛行は早くても来年5月以降にずれこむことになってしまいました。次回大きな動きがあるとしたら、おそらくその後となりそうです。

ま、それはともかく。新路線の航空券販売は、今日からスタート。機会あるごとに特別運賃を設定したキャンペーンを仕掛けて、関心を集めるのがジェットスターお得意の手法なので、そちらの動きにもご注目あれ。

●新路線スケジュール（2008年10月1日〜2009年3月28日）

　JQ20 大阪（関空）／ゴールドコースト 20:00/06:05 毎日
　JQ20 ゴールドコースト／シドニー　　 07:15/09:45 火木金土日
　 ※10月2〜4日は07:15/08:45

　JQ19 シドニー／ゴールドコースト　　 08:50/09:15 火木金土日
　 ※10月2〜4日は07:55/09:20、10月5日〜25日の火・木・金曜09:00/09:25、土・日曜07:45/08:10
　JQ19 ゴールドコースト／大阪（関空） 10:25/18:40 毎日

（「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載）