本格的な春到来……となると、シドニーっ子たちの話題はもちろん「食」！　ファインダイニングからカフェまで、シドニーを中心にNSW州のホットなダイニングスポットが840件リストアップされている食いしん坊のバイブル「グッド・フード・ガイド 2006年版（The Sydney Morning Herald Good Food Guide）」も飛ぶように売れている。

3ハッツ受賞店「Quay」の日替わりスペシャル、絶品の最高級和牛。お値段は何とA$85！

例年通り、「グッド・フード・ガイド・アウォード」も9月半ばに発表された。ミシュランの1つ星＆2つ星ならぬ、シドニー・モーニング・ヘラルドの1ハット＆2ハッツに選ばれたのは、今年は全部で64店。“3ハッツ”に輝いたのは昨年より多い6店で、顔ぶれもちょっぴり変わっている。

特筆に価するのは、「Claude's」の返り咲き。シドニーの最新トップ・レストラン事情でも紹介した通り、昨年はシェフが変わったばかりで評価が間に合わず、一時的に姿を消していたのだ。新しくオーナーシェフになったチュイ・リー・ラック氏は、いかにもイマドキのシドニーらしい「アジア生まれの30代の女性シェフ」。初の3ハッツ受賞女性シェフとなった彼女の大健闘に心から拍手を送りたい。

昨年の2ハッツからランクアップしたのは、「Guillaume at Bennelong」。オペラハウスにある……というと観光客向けにお茶を濁してるんじゃないかと訝る向きもあるようだが、なんのなんの！　料理、ワイン、眺望の3拍子揃ったシドニーっ子自慢の旬のレストランなので、チャンスがあればぜひお試しあれ。オペラハウスで観劇やコンサート鑑賞の予定があれば、お手頃なプレ・シアター・メニュー（2コースA$58、3コースA$68）と組み合わせるのがおすすめだ。

シドニー最大のフード・フェスティバル「グッド・フード・マンス Good Food Month 2005」の今年のスケジュールは、10月1日から31日まで。ベスト・レストランがスペシャルメニューを提供する「Let's Do Lunch」（メイン＋ワインまたはビール＋コーヒー付きA$35）、アジアっぽい雰囲気の屋台がハイドパークに並ぶ「Night Noodle Market」（1皿A$6）、100以上のレストラン、ワイナリーが一堂に会する野外イヴェント「Sydney Food & Wine Fair」（フード＆ドリンク・クーポンA$2〜8）など、旅行者も気軽に参加できる恒例のグルメ・イヴェント目白押しだ。

＜グッド・フード・ガイド・アウォード 3ハッツ受賞店＞

Claude's（↑）
est.（→）
Guillaume at Bennelong（↑）
Marque（→）
Quay（→）
Tetsuya's（→）