■シドニー・ロイヤル・イースター・ショー
イースター(復活祭)恒例の『シドニー・ロイヤル・イースター・ショー』の季節が今年もやってきた。毎年100万人以上の人が出かける南半球最大の畜産農業祭、と紹介されることが多いが、内容は家畜や食物の品評会だけではない。アート&クラフトの展示、牧羊犬トライアルやロデオ、案山子作りコンテストなど、都市以外のオーストラリアの暮らしを垣間見せてくれる貴重なイヴェントだ。
中でも毎年大人気なのが、丸太切り選手権(?)や羊の毛刈りショー、それから、賞をもらった家畜のパレード。普段は動物に触れ合うことのほとんどない街の子供たちも、ラグダやポニーに乗ったり、乳搾りに挑戦したり、大喜びだ。期間中は毎晩花火も打ち上げられる。
今年は、5カ国(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、イギリス、フランス)からの代表チームが戦うという「羊のラグビー」という目先の変わったイヴェントがあるそうだ。何ともオーストラリアらしい発想に笑ってしまう。
さまざまな音楽が演奏されるステージや、各種アトラクションが揃った遊園地、各国の食事が楽しめる屋台もあり、一日中遊ぶ人々で会場は大変な賑わいとなる。オリンピック会場となるホームブッシュベイで開催されるので、施設を見学がてら出かけてみてはいかが?
(月刊「清流」〜世界の街角から〜掲載)
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