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西海岸パース沖にも白鯨が出現!
【2006年8月9日】

昨日ニュースを見ていたら、白い仔クジラの映像が流れました。場所は、西オーストラリア州のロットネスト島の近く。真っ黒な母クジラに寄り添って泳ぐ姿がとってもキュートでした!
 
ロットネスト島は、州都パースの沖合い約18kmのインド洋に浮かぶリゾートアイランド。映画『ラスト・ウェディング』の舞台にもなったとっても美しい島です。(「久々の西オーストラリア州で」で触れた『地球の歩き方』の新ブランドツアー「@tta!」(アッタ)にはロットネスト島宿泊付きプランもあり。興味のある方は「西オーストラリア特集ページ」をご覧くださいね)。

西海岸南部にミナミセミクジラのアルビノ(白鯨)がやってくることは、地元の人たちの間ではよく知られていますが、パースからこんなに近い場所にいる白鯨の映像を見たのは今回が初めてです(そういえば、世界で初めて白いセミクジラを映像で紹介したのは、NHKの生きもの地球紀行「オーストラリア南西部の海 発見!幻の白いクジラ」という話……ホントでしょうか)。

クジラに限らず、アルビノは虚弱な個体が多いため、自然界で大人になるのはかなり難しいといわれています。が、しかし! オーストラリア東海岸では、世界に1頭しかいないとされる超レアな白いザトウクジラ「ミガルー(先住民アボリジニの言葉で「白いやつ」という意味)」が、1991年以来ほぼ毎年目撃されています。それも、最近はたいてい彼女連れ♪ リッパに成長したミガルーは推定年齢約19歳で、一回り小さな黒い体色のパートナーを守る素振りを見せたりもするのです。

世界中にクジラが見られるスポットは数あれど、シドニーやパースのように都市からもホエール・ウォッチング・クルーズやツアーに参加できるのは、美しい自然と街が共存しているオーストラリアならでは。広大な国土だけに、ベストな時期は場所によって少しずつ異なりますが、オーストラリア全体でみるとクジラ・ウォッチングのシーズンは秋から初夏(5〜12月)まで続きます。

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Albino whale off Sydney←シドニー沖に現れた際の貴重なミガルーの映像(ホントに真っ白でしょ!)

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)