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イアン・ソープ・アクアティック・センターが公式オープン
【2007年8月28日】

惜しまれながら引退した水泳界の元スーパースター、ソーピード(魚雷)ことイアン・ソープ氏を記念した「イアン・ソープ・アクアティック・センター」が、シドニーのアルティモに公式オープンしました。あいにくソープ氏は滞米中のため、8月26日の開所式には出席できなかったのですが、「自分の名前が付けられたことをとても光栄に思う。帰国時にプールを訪れることを楽しみにしている」とメッセージを寄せました。

建物の設計を行ったのは、オーストラリアを代表する現代建築家として知られる故ハリー・サイドラー氏。たとえ名前に聞き覚えがなくても、彼の設計した数々の、そして時に論争を巻き起こすような高層建築物(たとえば、オーストラリア・スクエア、MLCセンター、ブルース・ポイント・タワー、ホライゾン・アパートメント、メリトン・タワーなど)を知らないシドニーっ子はおそらくいないんじゃないかと思われます。

彼の最後の作品となったイアン・ソープ・アクアティック・センターは、総工費4,000万豪ドルをかけた最先端の施設で、自然光をたっぷり取り入れる工夫がなされているほか、屋根の通風孔が自動的に開閉する自然通風装置や、雨水を利用した水洗トイレ・スプリンクラー設備を採用するなど、環境への配慮もバッチリです。

施設内には、オリンピックサイズの温水プールのほか、レジャー用プールやプログラム・プール、スパ、サウナ・スチームルーム、フィットネスセンター、カフェなどが完備されています。シティ・オブ・シドニーの公共施設のため、メンバー料金はとってもリーズナブル! もちろんビジターでも利用は可能です。

隣接するダーリングハーバー地区にある象徴的な建物を補完するようにデザインされたという真っ白な波型の屋根が印象的な建物ですが、サイドラー氏は「入ったときに、利用者はきっと『うわー(Wow)』と声を上げるだろう」と予測していたのだそう。……というわけで、内部の空間デザインにもご注目あれ。

Ian Thorpe Aquatic Centre 
住所: Cnr Harris & William Henry Streets, Ultimo 2007
電話番号: 1800-192-191
営業時間: 月〜金曜6:00〜21:00(土・日曜6:00〜20:00)
入場料金: ビジターの場合、プールA$6
最寄り駅: ライトレール ダーリングハーバー駅

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(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)