いつもより長かった気がする今年の冬。やっと終わった……と思ったら、いきなり30℃を超える日があったりして。で、シドニーでは間もなくサマータイム（夏時間）に突入します。開始日は、昨年まで10月の最終日曜日だったのですが、法律が改正されたため、今年以降は10月第一日曜日スタート。日本との時差は通常＋1時間ですが、サマータイム実施中の半年間は＋2時間になります。

実施期間の変更については、まだ政府観光局サイトでもアップデートされていないくらいで、ガイドブックやウェブサイト等の情報は、古いままのものが多いようなので、来月初旬に来豪を予定されている方は、ご注意を！

具体的には、今年の場合、10月5日（日）午前2時時点で1時間時計を進めて、午前3時にする必要があります。前夜就寝前にやっておくのがコツですが、デジタル機器で自動的に時間を合わせる機能があるものは、「変更を知らずに」調整してしまうこともあるので、アナログ時計があるとベストです。

たとえ間違えてしまっても1時間待っていればいい終了時とは違って、開始時のミスは飛行機に乗り遅れたり、ツアーに参加できなかったり、約束に間に合わなかったり……と、大きなトラブルに発展する可能性大なので、どうぞお気をつけくださいね。

昨年、今年、そして向こう3年間のサマータイム期間は下記の通りです。

国土の広いオーストラリアには、大きく分けて東部（EST=UTC+10）、中央部（CST=UTC+9.5）、西部（WST=UTC+8）の3つの標準時があり、ややこしいことにDST（Daylight Saving Time）と呼ばれるサマータイムは、州によって実施の有無や期間が定められています。今回の変更により、シドニーを含むニュー・サウス・ウェールズ州及び首都特別地域、ヴィクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア州のサマータイム実施期間がまったく同じになったのは朗報と言えそうです。

が、在住者でも知らない人がいる変更初回の今年は、またまた「『ああ勘違い』（by 携帯電話）―サマータイム終了の日―」のときのように、混乱必至……かな。

【関連】
2008年から夏時間終了日が変更に

（「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載）