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新型インフルその後〜入国は通常通りに、学校受け入れも再開〜
【2009年6月28日】

新型インフルエンザを理由に旅行を控える必要はありません――
日本では、夏休みの旅行シーズンを前に、ようやくそんなメッセージ
“観光安全宣言”を国土交通・観光立国担当大臣が出しましたね。

オーストラリアでは、ほとんどのケースが軽症で回復も早く、
想定よりも弱毒性だったという認識から、警戒フェーズを新たに策定した
「プロテクト(Protect=弱者を守る)」に移行しました。


手洗いの励行を呼びかけるオーストラリア政府のポスター

冬真っ只中、という季節的な要因もあって総感染者数の増加は
やむをえないというのは、言ってみれば季節性インフルエンザと同じ。
今後は持病のある人や妊婦をはじめ、リスクの高い人々への早期対応や、
より深刻な患者の治療に注力する、という姿勢を明らかにしたわけです。
入国時の監視・対策も緩やかになり、サーマルスキャナーは廃止。
健康申告書の提出も不要になりました。街中でマスクをしている人は……
相変わらずいませんねえ。

連邦保健・高齢者担当省のニコラ・ロクソン大臣は、「感染拡大地域の
国・地域へ旅行したからといって、健康な児童・生徒、職員に登校自粛を
求めることは、もはや適切ではない」として、国レベルで解除することを
発表。

これを受けて、シドニーのあるニュー・サウス・ウェールズ州教育省は、
症状が見られない児童・生徒、職員の自宅待機措置を即日撤廃すると共に、
日本を含む感染地域から到着した児童・生徒の受け入れ再開を明らかに
しました。

先生やご両親をはじめとする関係者のみなさん! たくさんの子どもたちが
楽しみにしていたオーストラリアへの語学研修や学校訪問、ホームステイ等
ぜひ実現してあげてくださいね。

【関連】
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(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)