■アート&アバウト 2006
【2006年10月13日】
「アート&アバウト(Art & About)」は、シドニーの街中にある公共スペースがキャンバスになるユニークな無料の芸術イヴェント。ウリは、「わざわざ美術館に出かけなくても、アートが向こうからやってくる」ってことで、ぼんやりしていると見過ごしちゃうかもしれないけれど、ちゃ〜んと感性を開いていれば、のんびり散歩しながら、たくさんのアート作品に遭遇できます。
ジョージ・ストリートやパーク・ストリート、アルフレッド・ストリートなど道路沿いにはためくバナーは、東京やニューヨークを含め国内外アーティストの作品を並べた「オープン・ギャラリー」、ハイド・パークには、生き生きとしたシドニーっ子たちのレジャー・シーン(中には、旧友とカラオケなんてのも……)を切り取った写真展「シドニー・ライフ」……といった具合です。
←さてさて、このポートレート写真のテーマはなんだと思いますか? 答えは、その名も「ザ・フェイス・オブ・シドニー」! モデルになったのは、1,400人以上のシドニー居住者で、上は93歳から下は生後2週間まで。
世界でも有数の多国籍都市だけあって、眺めていると、そりゃまあホントにいろ〜んな顔が出てきます。それでもアングロ・サクソン系が半数以上ですが、家系を尋ねると2〜3つくらいは当たり前で、「トンガ系、アルゼンチン系、中国系、フィジー系」なんて答えもあったそうです。
ちなみに、スクリーンとして使用されているのはサーキュラ・キー駅前のAMPビルの外壁。高さ20メートルの巨大なポートレートが毎夜映し出されていますので、ディナーの前後にでも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
これについては、さらにおもしろいプロジェクトが進行中なので、次回ブログで紹介してみたいと思います。
◆Art & About
期間: 2006年10月3日〜22日
場所: シドニー・シティ各地
(※ザ・フェイス・オブ・シドニーは10月15日まで)
【関連】
アート&アバウト 2002
(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
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