■クリスマスツリー点灯式 【2001年11月28日】
季節はずれの真冬並みの寒さが続いていた11月22日、シドニー中心部のマーティンプレイスに設置されたクリスマスツリーの点灯式が行われた。ここのクリスマスツリーは高さが24メートルあり、1万9千500個の電球が飾られている。その電球の長さは6.5キロもあり、オペラハウスをぐるぐると13回も巻けるという長さだそうだ。毎年、南半球一大きいツリーだと言われるが真偽の程は???
普段の平日の夕方であれば、家路に向かうビジネスマン、ビジネスウーマンが行き交う風景が広がるマーティンプレイスなのに、家族連れの姿が目立つのは、ツリー点灯の前に子供向けのコンサートが行われたから。ホントなら「夜風が気持ちいい」という季節のハズなのに、ロングコートを着て、おまけにコートの襟を立てている人さえいる。プロモーションで配っているアイスクリームもなかなかなくならないみたい。でも、オージーたちはクリスマスソングを聞きながら、何となくその寒さが醸し出すいつもと違ったクリスマスシーズンの始まりを楽しんでいるようにも見えた。
コンサートの舞台はツリーから少し離れたところにあったため、いよいよ点灯というときにそこにサンタと副市長が現れると、みんなぞろぞろとツリーへ動き出したのが、シドニーらしくて何だかおかしい。じわじわっと部分的に時間がずれながらライトが点いていくのもご愛嬌である。
ニューヨークでロックフェラーセンターの点灯式に行ったときには押し合いへし合いで、ツリーに全然近寄れなかったものだけど、ここでは観光客も地元の人も、みんなツリーの真ん前でにっこり笑って写真を撮っていた。
ショーウィンドウはすでにクリスマス一色となりつつあるが、シドニーではこの日からが正式なクリスマスシーズン。25日の本番までの間、シドニーだけでなく各地でキャロルコンサートなどのさまざまなイヴェントが行われる。
シドニーで場所的に行きやすいところはダーリングハーバー。12月15日からは毎日クリスマス関連の催しが行われ、ハイライトの12月24日の「キャロルズ・オン・ザ・ベイ」では、サンタが南半球らしくジェットスキーで登場する。オーストラリア最大のクリスマスイヴェント「キャロルズ・イン・ザ・ドメイン」は12月22日にドメインで予定されている。
12月にオーストラリアに来られる人は、ぜひイヴェントに参加して、ひと味違った真夏のクリスマスを楽しんでくださいね。
(「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載)
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