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日本映画祭&豪日学生映画フォーラム
【2006年12月5日】

全豪主要都市で毎年開催されている日本映画祭が、今年10回目を迎えました。シドニーではシティ中心部のグレーター・ユニオン・ジョージ・ストリートで11月29日に開幕! 12月8日までの会期中に上映されるのは全19作品で、オープニングの『ALWAYS 三丁目の夕日』を筆頭に話題作が多数並んでいます。

昨夜は、そのプログラムの一環である豪日学生映画フォーラム(5th Australia-Japan Student Film Forum)に出かけてきました。フォーラムは、日本映画学校やオーストラリア国営映画学校(Australian Film Television and Radio School)をはじめ、映画制作を学ぶ両国の学生が手がけたショート・フィルムを上映する一夜限りの無料特別イヴェントで、こちらは今回で5回目の開催です。

会場には、日本から海を渡って出席した監督や編集担当者ら関係者の姿も少なくありませんでした。若いクリエーターたちが、それぞれのオリジナリティを盛り込んだ作品群はいずれもユニークかつ多彩。期待した以上に完成度は高く、上映後の観客投票に頭を悩ませることになりました。同世代の活躍ぶりや観客の反応を目の当たりにして、また両国の映画界関係者との交流を通じて彼らが受けた刺激は、きっと今後の制作活動への大きなエネルギーとなるに違いありません。

日本人は今、あらゆる分野で海外に進出して活躍しています。映画界でも海外市場を視野に入れた動きが活発化しているようですが、国際的影響という観点ではまだまだこれから。外国人が持つステレオタイプのイメージをなぞるような“エキゾチック・ジャパン”ではなく、“リアルな日本”が登場する映画を海外でも鑑賞できる機会が増えることを願いつつ、若いクリエーターにエールを送りたくなった夜でした。

第10回日本映画祭 (シドニー)
期間: 2006年11月29日〜12月8日
会場: グレーター・ユニオン・ジョージ・ストリート (505-525 George St.)
※メルボルン、ブリスベン、キャンベラは終了。パースでは2006年12月18〜22日に開催予定

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)

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