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海辺のギャラリー「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」
【2008年10月29日】

今年12回目を迎えた「スカルプチャー・バイ・ザ・シー」は、世界最大規模の野外彫刻展。ボンダイ・ビーチ〜タマラマ・ビーチ間を結ぶ2キロの遊歩道を舞台にした何ともシドニーらしい、かつとっても気持のいい無料イヴェントです。今回訪れた際には、クジラの親子が海岸にかなり近いところを通り過ぎていく姿が見えました。

このイヴェントがローカルにも観光客にも人気の高い理由は、つい無意識に「うわ〜!」と声をあげてしまうような真っ青な海と、降りそそぐ陽光を背景にしたぜいたくな野外アートギャラリーだからでしょうか。並んでいるのは、日本を含む世界各国のアーティストが出品した107作品で、カタログもあり。気に入れば作品を購入することも可能です。


この立体感ってば……ホンモノの犬がいるみたいですよね

訪れる人は年々増えていて、18日間の開催期間中の人出は、50万人超という予想。地元の新聞は、「もし年間を通じて開催されれば、1,000万人以上の鑑賞者が訪れることになり、ルーブル美術館を超える」なんて冗談交じりにレポートしていましたっけ。週末はすごいことになっているので、ゆっくり過ごしたい方は平日にどうぞ。

実際には期間限定だからこそ、「今行かなくちゃ!」と足を運ぶ人が多いのでしょうが、NSW州立美術館の来館者数は年間130万人、現代美術館(MCA)は年間40万人だそうなので、「オーストラリアでもっとも成功したアート・イヴェント」であることは間違いなさそうです。2005年からは西オーストラリア州パースのコテスロー・ビーチでも毎年開催されていますが、来年はデンマークでの初開催が決定しています。

シドニーっ子にとっては“初夏を告げるイヴェント”で、サマータイム開始が3週間早くなった今年は、それに合わせて開催期間も前倒しになっていますので、ご注意を。つい先日ブルー・マウンテンズで雪が降るハプニングがあったかと思えば、すぐ30℃を超える日があったり……と気温差の激しい今日この頃ですが、これが終わればシドニーはいよいよ夏本番突入です。

Sclupture by the Sea 2008 
 開催期間: 2008年10月16日(木)〜11月2日(日)
 料金: 無料
 会場: Bondi to Tamarama Coastal Walk →地図(PDFファイル)
 交通: サーキュラキーよりシドニーバスのルート380または330(プリペイ専用バス)で、ボンダイ・ビーチ下車

【関連】
Sculpture by the Sea 2006

(「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載)


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