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来春ジェットスター航空が関空に乗り入れ
【2006年4月13日】

アジア太平洋航空センター(CAPA)の「ロー・コスト・エアライン・オブ・ジ・イヤー」に選ばれたジェットスター航空(JQ)が、来年3月末から関空発着のオーストラリア便を就航することを発表しました。

料金やサービス内容の詳細は6月に発表される予定ですが、先日大阪で行われた会見では、ジェネラル・マネジャーが「もっとも安い料金を提供したい」と発言。ジェットスターの国内線利用乗客の半数は片道$100以下の航空券を購入しているというデータもあり、今よりどれくらい安くなるのかお手並み拝見、といったところです。

機体は当面エアバスのA330-200が使われ、座席数は303席。うち38席が「スタークラス」と呼ばれるプレミアムキャビンとなっています。運行路線は関空→ブリスベン→シドニ→関空で、週7便。ん? これって撤退を検討しているJALが運行する路線とまったく同じでしょ? ってことは、就航早々に競合なしになる可能性大かも……。久々のオーストラリア線定期便就航のニュースも、ちょっと複雑な気持ちです。

ジェットスターは国内線を専門とするカンタスグループの航空会社として2004年5月にスタート。昨年12月にニュージーランド便を就航し、今年11月からはアジアを中心に本格的に長距離国際線に参入予定で、ヨーロッパへの路線網の拡大も視野に入れています。

それにともない、同じカンタスグループのオーストラリア航空(AO)は事実上カンタス航空(QF)に吸収され、2006年7月で休止されることが発表されました。名古屋〜ケアンズ線、関空〜ケアンズ線など、現在オーストラリア航空が運営している路線は、7月以降はカンタスが運行を引き継ぐことになっていますが、来年以降はいったいどうなることやら。

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(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)