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オリンピック開幕まであと100日
【2000年6月15日】


スタジアムオーストラリア
オリンピック史上最大の観客収容人数11万人を誇るメインスタジアム。 開会式や陸上競技などが行われる。 


アクアティックセンター
IOCサマランチ会長が「今までに見たプールの中で一番素晴らしい」と 絶賛したアクアティックセンター。


オリンピック・ストア

オリンピック開幕まであと100日となった6月8日、シドニーでは「100DAYS」の人文字が登場するなど、各地でさまざまな記念イヴェントが行われた。500日前から毎日行われている「カウントダウン・オークション」では記念彫刻がA$7002.00で競り落とされ、公式ショップには記念ピンを購入する人々が朝早くから行列を作った。

翌9日には、先月ギリシャのアテネを出発してから約1ヶ月かけて南太平洋諸国12カ国を進んできた聖火がニュージーランドから特別機で到着。オーストラリアへ聖火がやってきたのはメルボルンオリンピック以来、実に44年ぶりのことだ。

21世紀に向けて「ひとつのオーストラリア」を目指す人々の真摯な願いを込めて、今回の聖火リレーの出発地点には先住民族アボリジニの聖地と言われる大陸中央部のウルル(エアーズロック)が選ばれた。先住民族迫害の歴史を持つこの国では「聖火は和解の象徴」(シドニー五輪組織委員会のナイト会長)になると期待されている。

世界中から集まった報道関係者を前に、伝統的土地所有者であるアボリジニ長老は「心から歓迎する」と話し、初日には第一走者のノバ・ペリスニーボン選手(アボリジニ初の金メダリスト)をはじめとして、20人の先住民族が世界最大の一枚岩の周りを走った。

聖火は1万1千人の聖火ランナーと、オーストラリアらしいユニークな交通手段によって全国各地を巡る2万7千キロを運ばれ、開会式前夜の9月14日にはシドニーのオペラハウスで盛大なセレモニーが行われる予定だ。

◆聖火リレーの主な見どころ
 

場所 予定日 交通手段
グレートバリアリーフ
6月27日
海中ダイバー
ブルーム(ケーブルビーチ) 
6月30日
ラクダ
カルグーリー
7月10日
豪華列車インディアン・パシフィック号
エメラルド
8月10日
蒸気機関車パッフィンビリー
ブロークンヒル
8月19日
医療用飛行機(ロイヤルフライングドクター)
スレドボ
9月7日
スキー
シドニー(ボンダイビーチ) 
9月12日
人命救助用ボート

5週間に渡る第3回目の国内チケット販売が終了した現在、開会式や陸上決勝など人気競技のチケットは既に完売しているが、残り270万枚(全体の約30%)のチケットは今週末から指定の窓口を通じて販売される。インターネットを通じての販売も6月24日から予定されている。

<関連コラム>
「オーストラリアならでは」の趣向を凝らしたユニークな聖火リレー

((シドニースーパーサイト(提供:Visa International)連載))

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