■今が旬!シドニーでホエールウォッチング!
【2006年6月20日】
シドニーは今が冬真っ盛り。夏の間、南極で過ごすクジラたちにとっては、温暖な海域に移動して、求愛、交尾、出産などの繁殖活動を行う「恋の季節」の到来です。
東海岸沿岸は、大海原を数千キロに渡って回遊するクジラの移動経路。冬から春のアクティビティとして、ホエールウォッチングの人気が急上昇しています。
IFAW(国際動物福祉基金)の調査によると、特にNSW州でウォッチング人口が激増し、ここ数年は毎年約37%伸びているそうです。シドニーでは、揺れの少ない大型船が導入された2004年シーズンに、4万人以上がウォッチングを楽しみました。
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Photo: Cronulla Tourism / Hamilton Lund Courtesy Tourism New South Wales |
このあたりで見られるクジラの大半は、豪快なパフォーマンスを披露することで知られるザトウクジラ。クルーズ船内では、クジラの一挙一動に歓声が沸き起こり、悠々と泳ぐ姿に誰もが感動を覚えます。南下時期には親子連れが増え、繰り返しブリーチを練習する子クジラに親クジラがお手本を示す姿を見られることも!
シドニー南郊のボタニー湾国立公園内にはクジラのリサーチ用の展望台があり、国立公園のスタッフやボランティアが日の出から日没まで、北上するクジラを観察しています。
ホエールウォッチングのメッカ、ポート・スティーブンスでは、恒例のホエールフェスティバルが6月2〜4日に開催され、今年もシーズンが公式にオープンしました。シーズン終了の11月初旬までにシドニー沖を通過するクジラは約6〜7千頭と予測されています。
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