ホーム > シドニーのイヴェント > 6月

ステイト・オブ・オリジン
【2001年6月11日】

オーストラリアの冬のスポーツは何と言ってもフットボール。ここでフットボールと呼ばれるスポーツは実は全部で4種類ある。ワールドカップで優勝を重ね、文句なしに世界トップレベルを誇るラグビーリーグとラグビーユニオン。独特のルールで、かつてはオーストラリアだけでプレイされていたオージールールズ(16カ国が出場する初のワールドカップが2002年に開催予定)。今でもマイナーな感はぬぐえないが、コンフェデ杯で見事3位に食い込み今後の期待が高まるサッカー。

シドニーで人気が高いのは、「フッティー」と愛称で呼ばれるラグビーリーグ、次いでオージールールズだろうか。シーズン中のテレビ中継はいずれも高視聴率。9月末のグランドファイナルまでは電車に乗っても、パブに行ってもこの話題が聞こえてくる。

昨日6月10日はラグビーリーグの大人気イヴェント「ステイト・オブ・オリジン」第二戦がオリンピックスタジアムで行われた。このニュー・サウス・ウエールズ州対クイーンズランド州のオールスター対抗戦を単なるファンサービスだとナメてはいけない。試合での活躍ぶりが全豪チーム選抜にも考慮されるとあってか、選手たちは真剣そのもの。

それぞれのチームカラーを身につけた熱烈サポーターを含む7万人を超える観客も味方チームには大声援を、相手チームには大ブーイング(?)を送っていて、その無邪気な応援ぶりにはとことん笑わされた。バリバリのオーストラリアン・アクセントで激しく熱烈にやりあうファン同士の会話も雰囲気を盛り上げる。

今回は立ち上がりこそ押されたものの、ニュー・サウス・ウエールズ州が5トライをあげ、結果は26対8と完勝。敵地(?)ブリスベンで行われた先月の無残な負けの借りをしっかりと返した。ゴキゲンなサポーターたちが飲み干したビールの量はいったいどれくらいになるやら。

「ステイト・オブ・ザ・オリジン」第三戦は7月1日にブリスベンで行われる。チケットは今からでも手に入るので、生のラグビーリーグやオージーの応援ぶりが見たい人はぜひどうぞ。

(「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載)

<<前のイヴェント
次のイヴェント>>