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2009年ワールド・マスターズ・ゲームズ シドニー大会
【2009年10月15日】

地球最大規模のスポーツの祭典「ワールド・マスターズ・ゲームズ」
(World Masters Games)が、現在開催中なのをご存知ですか? 
第7回を迎えたこのシドニー大会(Sydney 2009 World Masters Games)では、
北京五輪の2.5倍を超える2万8,292人が選手として参加し、9日間に渡って
全28競技が行われ、シドニー五輪会場となったオリンピック・パークを中心に、
シドニー及び近郊の72会場で熱戦が繰り広げられています。

同じく4年に一度開催される国際スポーツ競技大会であるオリンピックとの
大きな違いは、参加者が国を代表するトップアスリートというわけではなく、
その門戸が広く一般の人々に開かれていること(※重量上げを除く)。
競技ごとに設けられている年齢基準をクリアして、エントリー料
(1人220豪ドル=2009年10月15日現在のレートで約18,000円)さえ払えば、
文字通り誰でも参加できるのです。


100歳の金メダリスト、ルース・フリスさん

高齢者対象の競技大会という誤解もあるようですが、年齢基準は、たとえば
水泳なら25歳から100歳〜まで5歳刻みの年齢枠が設定され、野球は35歳〜、
45歳〜の2つの年齢枠と、A(コンペティティブ)とB(レクリエーション)の
2つのグレードがある、といった具合。一部の競技は20代から出られ、
35歳以上なら全ての競技に出場可……と知って、次回オーストラリアで
開催されることがあれば、ぜひ出てみたいなあ、と思いました。

資料を見ると、参加者数が一番多いのは40代で、約36%を占めています。
2000年のシドニー五輪を通じてメアリー妃と出逢ったデンマーク次期国王の
フレドリック皇太子も確か40代前半で、セーリングのテーザー級(35歳以上)に
出場し、オリンピック金メダリストに交じって健闘しています。

2人いる100歳以上の参加者のうち、ブリスベン在住のルース・フリスさん
(100歳)は、大会2日目に陸上女子砲丸投げ(100〜104歳クラス)で
4メートル7センチの記録を出して、見事金メダルを手にしただけでなく、
世界新記録を樹立して、大きなニュースとなりました。実はこのルースさん、
ワールド・マスターズに初出場したのは74歳の時で、以来、走り幅跳び、
円盤投げ、三段跳びなど10以上の世界記録を保持するスーパーおばあちゃん! 
彼女ががんばっているから、と刺激されて現役を続けている80代、90代の
アスリートが世界中にたくさんいるそうです。

観戦は無料なので、シドニーに滞在中の方はぜひ会場に足を運んで、
元気をわけてもらってくださいね。

Sydney 2009 World Masters Games
 日時: 2009年10月10〜18日
 ※スケジュールはココから

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(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)

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