■サマータイム(夏時間)開始
シドニーでは、10月の最終日曜日にサマータイムが始まる。前夜寝る前に、時計の針を1時間進めておくことを忘れてはいけない。正確にいうと、2002年の場合は10月27日午前2時の時点が午前3時となる。
サマータイム開始が何となくうれしいのは、これを境にシドニーが本格的な夏に向かうからだと思う。3月最終日曜日に針を1時間戻すまでの5ヶ月間は、平均最高気温が20度を下ることはない。シドニーっ子にとってアウトドア三昧の日々の幕開けなのだ。この間、日本との時差は2時間となる。
ちなみにこのサマータイム、オーストラリアでは、DST(Daylight Saving Time)と呼ばれている。州によって実施するところとしないところがあり、実施期間も州によって違うことがあるので、国内を移動する場合は注意が必要だ。
実施する州は以下の通り。
*( )内は州都
●ニュー・サウス・ウェールズ州(シドニー)と首都特別地域(キャンベラ)
●ヴィクトリア州(メルボルン)
●タスマニア州(ホバート)
●南オーストラリア州(アデレード)
実施しない州は、
●クイーンズランド州(ブリスベン)
●西オーストラリア州(パース)
●ノーザン・テリトリー(ダーウィン)
の2州1地域となっている。
オーストラリアには東部、中央部、西部に分かれた3つの時間帯があり、普段の日本との時差はそれぞれ、+1時間、+30分、-1時間となっている。サマータイム実施中は1時間プラスとなるので、その間のシドニーと、サマータイムを採用していないパースとの時差は同じ国内で3時間もある。
慣れていないと考えても混乱するばかりなので、空港に到着したらまず地元の人に「今何時?」と聞いてみることを旅行者のみなさんにはお勧めする。
(「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載後、加筆・アップデート)
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