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メニューを選べる優雅な療養食

オーストラリアの病院の食事はメニュー方式。メインはおろかデザートまでしっかり選べる3度の食事に加えて、午前と午後にティータイムもある。病院によっては、主治医の許可が下りれば毎晩ワイン付きだったり、出産の際に、お祝いの特別ディナーとシャンパンが2人分用意されたりするところもある。入院中に普段より豪華な食事をしたというのも珍しい話ではないのだ。

手術後、回復するまでの間の食事はさすがにメニューから好きなものを選ぶわけにはいかず、医者の指示に従うことになるが、日本の定番の病院食、重湯やお粥を想像することなかれ。麻酔がきれた後に運ばれる「食事」は、アイスクリームとゼリーだったりするのだから。あまりにもオーストラリアらしいこの流動食、栄養面が少し心配ではある。
 

(JALグループ機内誌「ウインズ」02年2月号掲載)
 
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