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アクションにつながる環境エキスポ
【2007年2月25日】

シティ中心部のオフィス街マーティンプレースで、「環境エキスポ」(主催:シドニー市)が開催されたので、のぞいてきました。シドニー市は、今年20%の電力をグリーンパワーから供給し、2008年には100%とすることを目標とするなど、環境分野においてリーダー的役割を果たす自治体を目指しているのです。そんなこともあって、最近は行政も関わるエコロジー関連の啓発的なイヴェントがいろんなところで行われています。

今回の出展者は、シドニー市をはじめ、水道局やグリーンパワー(ソーラー発電、風力発電、水力発電、バイオマスなど)推進団体、サイクリングクラブ、環境NPOなどさまざま。開催時間が11時から14時までだったので、ターゲットはおそらくシティで働くオフィスワーカーなのでしょう。街中でもこういう催しをやるようになったこと自体、環境問題がどんどん身近になって関心が高まってきている証拠なのかもしれません。

オーストラリアではエコ関連のイヴェントに参加すると、必ずと言っていいほど「すぐさまアクションに移せるもの」が無料でもらえます。今回は、台所とバスルーム5ヵ所に設置できる節水キット、シャワーの時間短縮を目的にした砂時計、プラスチックバッグ削減のためのエコバッグ、水につければそのまま植えられる種入りのポストカードなどを入手! 地元固有の植物の苗木も配布されていたのですが、我が家の庭にはもう樹木は十分あるので遠慮しておきました。

セミナーで環境問題の重要性を説くのもひとつの方法ですが、そうすると集まるのはもともと意識の高い人が多いよう。裾野を広げるためには、今回みたいにカジュアルな雰囲気の中、通りがかりの人にも「よかったらコレ使ってみてね」と“おみやげ”を渡したほうが、うんと効果はありそうですよね。

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
 
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