■ハッピー・バースデー♪ シドニー・ハーバー・ブリッジ75歳
【2007年3月19日】
オペラ・ハウスと並ぶシドニーの象徴、ハーバー・ブリッジが今日めでたく75歳を迎えました。「ハッピー・バースデー!」というわけで、日曜日の昨日、前倒しで祝賀イヴェントが開催されました。
75年前の開通式では、ジャック・ラング州首相によるテープカットの直前に、馬に乗った極右団体ニューガードの団員フランシス・デ・グルートが剣でリボンを切って逮捕される、というハプニングがあったそうですが、昨日の式典では、モリス・イエマ州首相や建設に関わった当時の関係者の子孫らが見守る中、NSW州総督によるテープカットがつつがなく終了。続いて行われた記念ウォークには、約20万人が参加しました。
で、もちろん! 滅多にない機会なので、わたしも歩いてきました。黄昏時に歩き出したところ、ちょうど橋にさしかかったあたりで、先住民アボリジニの伝統的なセレモニーがスタート。シティ側に渡り終わった頃には日が暮れていて、ライトアップされた幻想的なハーバーブリッジが背後に浮かび上がっていました。
この記念ウォーク、数日前には枠がいっぱいになり、登録が締め切りになっちゃいました。が、現場では参加者のチェックなどは一切なし。しかも、その情報は隠されるどころか、「混雑しちゃうから、登録した人だけ渡ってね」なんて、事前にあっけらかんとニュースで報道。行けば誰でも歩くことができた、というのが、何ともオーストラリアらしいですねえ。
(c) Middy Nakajima
さて、誕生日に欠かせないのはプレゼント。この日、ハーバー・ブリッジに贈られたのは、ナショナル・ヘリテージ(国家遺産)指定という名誉(?)です。お祝いにやってきたウォーク参加者には、橋をモチーフにしたデザインに「75」と数字が大きく入った記念帽子が無料で配布されました。日中は黄緑色の帽子、夕暮れ時は小さなライト付きのオレンジ色の帽子だったので、歩きながら振り返ると夕闇に無数の灯りが揺れているという、なかなか気のきいた演出でした。
25年後の100周年も、ステキなブリッジ・ウォークを楽しむことができますように!
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(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
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