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参加率57%!消灯イヴェント「アース・アワー」大成功
【2007年4月3日 】

Earth Hour - Saturday 31 March 2007, 7:30pm-8:30pm みんなで1時間明かりを消そう!という環境イベント「アース・アワー」が、3月31日夜シドニーで実施されました(参照: 電気を消して過ごす夜アース・アワー)。ハーバー・ブリッジやシドニー・オペラ・ハウスといった観光スポットから、マクドナルドの黄色いMマークの看板や、歓楽街キングスクロスの顔である巨大なコカ・コーラのネオンサインまで。街ぐるみで消灯したシドニーは、いつもとはずいぶん違う雰囲気だったことでしょう。

街中のようすにも興味はあったものの、この夜、我が家はベランダでのんびりキャンドルBBQディナー! ほのかな灯りに包まれながら、約5時間に渡ってスローな夜を過ごしました。

公式サイトでは、個人約6万5,000人、企業約2,000社が登録をして、アース・アワーへの賛同を表明していたものの、何しろ初めての試みだけに、実際にどれくらいの参加者がいるかは当日までまったく未知数。が、フタを開けてみると、市民200万人以上が取り組んだと言われる大成功のキャンペーンとなりました。

直後に実施されたAMRインターアクティブ社の世論調査では、シドニー居住者の57%がアース・アワーに参加したと答えています(えらいぞ、シドニーっ子!)。具体的な行動は、↓こんな感じです。

電気を消した 53%
コンピューターの電源を切った 25%
家電機器の電源を切った 25%
テレビを消した 17%
グリーンパワー(※)契約に切り替えた 3%
(※ソーラー発電、風力発電、水力発電、バイオマスなど)

大手電力会社エナジー・オーストラリア社は、アース・アワー実施時の電力消費量が、シドニー市中心部だけで10.2%ダウンしたことを発表しました。これは期待されていたエネルギー節約量(5%)の倍以上。二酸化炭素排出量に換算すると、4万8,613台の乗用車が道路から1時間消えたのに相当するそうです。

世界各地で同日・同時間帯にアース・アワーが実施されたら、ドミノ倒しのように暗闇に包まれていく地球を宇宙から見ることができるはず、と主催者は国際イベントに発展することを期待しています。

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
 
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