■ACL初出場のシドニーFC、浦和レッズと対戦
【2007年3月22日】
アジアサッカー連盟(AFC)所属の上位14ヵ国・地域から各2クラブが出場して、アジア最強チャンピオンの座を決定するAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に、シドニーFCが出場しています。3月7日にアウェイで上海申花と戦った初戦は2-1の勝利。昨夜は、ホーム・グラウンドのオージー・スタジアムで浦和レッド・ダイヤモンドと対戦し、2-2で引き分けました。
(c) Middy Nakajima
気合いの入った応援合戦もなかなか見もので、ゴール裏をぎっしり真っ赤に染めた浦和サポーターには、対峙する空色集団のコーヴ(シドニーFCサポーターの通称)もびっくり。日本から来豪したサポーターの数は2千人は下らないという話ですが、中には「現地1泊、旅行期間3日間」という超ハード・スケジュールの観戦ツアーで来豪された方もいらっしゃったようですね。現地在住の応援団を結成したシドニーの某日本語情報センターでは、浦和レッズのグッズも販売されていました。
(c) Middy Nakajima
思えば、オーストラリアで本格的なプロ・サッカー・リーグ「Aリーグ」が創設されたのは、「ついこの間」の2005年。ゲストプレーヤーとして三浦和良選手を迎えて話題になったシドニーFCが、記念すべき初代王者に輝き、この年日本で開催されたFIFA世界クラブ選手権にもオセアニア代表として出場しています。
その後、オーストラリアはオセアニアサッカー連盟(OFC)を離脱し、2006年1月1日をもって、アジアサッカー連盟所属となりました。そんなわけで、ACLにオーストラリアのクラブチームが出場するのは、今大会が初めて。国際試合が少ないという地理的なハンディを抱え、W杯予選のプレーオフでは層の厚い南米やヨーロッパの強豪チームと毎回戦わなければならなかったオーストラリアが、アジアに舞台を移した今、どのくらい存在感を示せるのか、興味深いところです。
ACLの一次リーグは、5月まで続きます。シドニーでの観戦チャンスは、あと2回。「フットボール=ラグビー」というお国柄のオーストラリアでは、サッカーのチケット入手は容易で、値段も安めです。
たとえば、昨夜の試合では、サポーター席が前売り券で$18、観客数は最大収容人数の約半分の約2万1千人。サッカーにしてはかなり入った方ですが、Aリーグ発足時の開幕戦(対メルボルン・ヴィクトリー)は約2万5千人、2006年のグランド・ファイナル(対セントラル・コースト・マリナーズ)は4万1,689人で、収容人数を約500人超えました。優勝チームにFIFA世界クラブ選手権への出場権が与えられるACLも、まだまだこの国では知名度が足りないようですね。
●AFCチャンピオンズリーグ2007 一次リーグ(グループE)の戦績
1位 浦和レッズ 1勝1分け 勝ち点4点
1位 シドニーFC 1勝1分け 勝ち点4点
3位 ペルシク・ケディリ 1勝1敗 勝ち点3点
4位 上海申花 0勝2敗 勝ち点0点
(2007年3月22日現在)
●今後のシドニーFCの試合予定
対戦相手: ペルシク・ケディリ(インドネシア)
日時: 2007年4月25日 20:00キックオフ
場所: パラマタ・スタジアム
料金: A席$31($35) B席$23.50($28) C席$18($23)
対戦相手: 上海申花(中国)
日時: 2007年5月9日 19:30キックオフ
場所: オージー・スタジアム
料金: A席$31($35) B席$23.50($28) C席/サポーター席$18($23)
※( )内は当日料金
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(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
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