■空中散歩第二弾! ハンターヴァレーで熱気球
【2007年7月22日】
4月の「イルカを見ながら空中散歩!癒しのパラセーリング」に続いて、またまた空を飛んできました。今回は優雅な気分の熱気球フライト♪ 場所はワインの里として知られるハンターヴァレーです。
オーストラリアに数あるアクティビティの中で、おそらく朝一番早いスタートなのが、熱気球。季節が日本と逆の南半球は真冬なので、しっかり厚着をして、眠い目をこすりながら集合場所のセスノック空港に向かいます。オフィスで簡単な説明を聞き、安全に関するビデオを見た後、まだまっ暗い中を車2台に分かれていざ出発!
途中で風船を空に飛ばして、気象状況を目で再確認した上で、離陸地点へ到着したら、巨大な球皮を広げたり、バスケットを運んだり……といった組み立て作業は分担して参加者全員で行います。何しろパイロット+12人乗りの熱気球なので、ハンパな大きさではありません。
ちょうど離陸直前に日が昇り、オレンジ色の薄明かりの中、バスケットに乗り込むと、地表から「ふわっ」とそっと静かに離陸して空の旅が始まりました。じわじわっと静かな感動に満たされたバスケットの中で聞こえるのは、時折バーナーから吹き上げる炎のゴォーという音と無線のやりとりだけ。朝もやと朝焼けに包まれた美しいブドウ畑の丘陵地帯を見下ろしながら、熱気球は少しづつ高度を上げていきます。
遥か彼方に世界遺産のバーリントントップスの山々が見えてきたと思ったら、眼下では野生のカンガルーの群れがバルーンを見上げていたりして。360度くるりと広がる大自然のパノラマは、熱気球ならではの景観で、静寂さや風と一体になる浮遊感覚も、決してほかの乗り物では味わえないものです。
大まかな飛行ルートは、その日の気象条件を考慮した上で、あらかじめ決められているものの、基本的には風まかせ……という何だかアナログなところも◎。とはいえ、風向きや風速は高度によって変わるため、バーナーをオンにしたり、オフにしたりしながら、ゆっくりと上下に移動させることで、ある程度はコントロールできるので、ご安心あれ。
結局この日の滞空時間は約1時間。着陸後には、スタッフと一緒に撤収作業もみんなで手伝います。朝露で服や靴が濡れるのも、ご愛敬。熱気球……といえばお定まりのシャンパン・ブレックファーストが用意されていて、大満足の1日のスタートとなりました。アドレナリンたっぷりのアクティビティもいいですが、穏やかな時間がゆったり流れる熱気球の空中散歩、悪くないですよ♪
(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
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