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世界第2位の長寿国がオーストラリアってホント?
【2008年6月27日】

オーストラリアは世界でもっとも健康な国のひとつ―そんな始まりのプレスリリースがオーストラリア保健福祉研究所(AIHW)から発表になりました。

「オーストラリアの健康」(Australia's health 2008)と題された報告書によると、オーストラリア人は日本人に次いで世界で2番目に長寿なのだそう。死亡状況が現在のまま変わらないと仮定して、各年齢における平均生存年数を割り出した平均余命は、65歳時で男性が18年ちょっと、女性が21年半なので、それぞれ83歳、86歳までは生きられると期待できるわけです。


(c) John Marmaras / City of Sydney

世界各国を比較したWHOのデータ(2007年)では、オーストラリア人の出生時(0歳)の平均余命、つまり平均寿命は、男性が79.0歳、女性が83.7歳。1901-1910年は、それぞれ55.2歳、58.8歳だったので、約100年の間に平均寿命はなんと四半世紀近く伸びたことになります。その大きな理由のひとつは、乳児死亡率が出生1000件あたり103.6から4.7へと激減したこと。また、喫煙率が世界でもっとも低いレベルで、日常的に喫煙している人は6人に1人の割合にまで減っているということです。

同じデータで、日本人の平均寿命は、男性が78.7歳、女性が85.5歳と示されていました。25〜29歳の平均余命は日本が男性54.4年、女性61.0年に対し、オーストラリアは男性55.0年、女性59.4年。あれれ、男性はオーストラリアの方がちょっぴり長寿傾向にあるんですね! ついでながら、ほとんどの移民の健康状態はオーストラリア生まれ同様かそれ以上で、多くの場合は死亡率や入院率のほか、身体障害や疾病リスク因子も低いのだとか。長生きしたい日本人男性はオーストラリアで暮らすのがよさそう?!

(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
 
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