■加藤登紀子さん、環境チャリティーコンサートをシドニーで開催
【2008年8月21日】
UNEP(国連環境計画)親善大使として、環境保全活動視察のために来豪された加藤登紀子さんのチャリティー・コンサートが、昨夜シドニーで開催されました。
日本人定住者を中心メンバーとする親睦組織シドニー日本クラブが主催し、入場料はなんと無料。ロビーで行われた募金活動で集まった寄付金は、クリーンアップ・オーストラリアほか、環境団体などに寄付されるのだそうです。
世代的には親の年代ながら、京都育ちのTOKIKOさん、ということで、他人とは思えず(?)、わたしも足を運んできました。
英語で作成されたプログラム
オープニングは、ディジュリドゥ奏者+サクソフォーン奏者の演奏。途中、彼らとのコラボもあり、「この空を飛べたら」(中島みゆき)や、「I Love You」(尾崎豊)、「島唄」(The Boom)といった異世代アーティストの名曲も盛り込まれ、幅広く楽しめる大人のコンサートとなりました。
配布されたプログラムによると全10曲の予定となっていましたが、実際には、順番が前後したり、ギターを手にリクエストを受け付けたり(←「百万本のバラ」は、後で歌うからと却下して、「時には昔の話を」を採用)、アンコールが確か3曲あったりして、結局全部で15曲ほどの熱唱に……。バックのミュージシャン抜きの来豪で、音源や照明など制約がある中での心に届く歌声はさすが、です。こぢんまりしたホールだったこともあって、弾き語り、よかったですね。
満席の会場は高めの年齢層で、エンディング近くの「知床旅情」は大合唱になり、学生運動世代・団塊の世代の熱い青春時代をちょっぴり垣間見たような気になったりもして。一方で、ストレートで力強いメッセージ・ソングに耳を傾けていると、若い世代の聴衆がもっといてもよかったのになあ、とも思いました。
合間のトークでは、「日本を飛び出してオーストラリアでがんばっている若い女性にたくさん逢った」って話をしつつ、「みんな恋してる?」とちょっぴり心配もされてましたねえ……。
オーストラリアについては、「GNH=幸せ度がとっても高い国ですね」「環境活動の取り組みが素晴らしいですね」というコメントも。今回の視察は熱帯雨林やサンゴ礁、湿地帯などだったそうですが、そのあたりが今後日本でどんな風に伝えられていくのか、注目したいところです。
(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
|