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街中のシドニー・バス、完全キャッシュレス化へ
【2009年7月13日】

シティ中心部(CBD)を走るシドニー・バス(Sydney Buses)が、
平日の午前7時〜午後7時の間、完全キャッスレス化されました。

もともと今年中にそうするために、エリアを分けてプリペイ専用
(PrePay Only)のバス停を段階的に導入してきたもので、今回、
ハイドパークに面したエリザベス・ストリートやセントラル駅前の
エディ・アベニューなどのバス停で実施されたのが、その最終段階。
このテの「予定」が前倒しで実現されるのは、オーストラリアでは
とっても珍しいことです。

バスの乗客はもちろん、ドライバーにも好評だったのが、制度の浸透を
後押ししたようですね。

シティの大半のバス停(薄紫色の道路上)がプリペイ専用に
※画像をクリックすると拡大します(PDFファイル)

「キャッシュレス」というと、日本ではIC乗車券が普及していて、
何となく短期旅行者には利用しにくいようなイメージがありますが、
ご心配なく。シドニーバスのプリペイ制度は、以前はバス運転手から
買えたチケットも、乗車前に購入しておかなくてはならなくなった、
というだけのことなのです。

事前にチケットを購入できる場所は、市内だけで約140ヵ所あり、主に
ニュース・エージェンシーやセブン・イレブン、タバコ屋、シティレールの
チケットオフィス、トランジットショップなどが取り扱っています。
店先に、大きな文字で「PREPAY」と書かれた紫色の旗が掲げられていれば
間違いなし。対面販売が基本ですが、ウインヤード駅前のトランジット
ショップには珍しくシングルチケット専用の自動券売機が設置されています。

プリペイド乗車券は、シングル(Single)と呼ばれる片道乗車券のほか、
1日乗り放題のバストリッパー(BusTripper)、回数券のように10回分で
約2割割安になり、複数人数でも利用可能なトラベルテン(TravelTen)、
エリア内の電車やフェリーと共通のトラベルパス(TravelPass)など、
さまざまなタイプが用意されています。用途に合わせて気軽に利用して、
ローカル気分を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
 
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