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すくすく成長中!オーストラリア初の象の赤ちゃん
【2009年7月22日】

「元気な男の子だよ!」――オーストリア初の象の赤ちゃんが
タロンガ動物園で誕生し、頼りなげに最初の一歩を踏み出す様子が、
映像で流れました。

ぐいぐいとミルクを飲み、生後10日余りの間に、体重は10キロ増えて
106キロに。散歩に出かけたり、泥まみれになったり、入浴したり、
見よう見真似で鼻を使って物を拾う練習をしたり、サッカーボールで
遊んだり、と日々アクティブに行動範囲を広げ、すくすくと成長中です。


よろけながらも自分の足で立とうと一生懸命

お母さんのソン・ディーは、絶滅の危機にあるアジア象の保護・繁殖
プログラムの一環として、2006年にタイからやってきたうちの1頭で、
元々はバンコクにいた「ストリート・エレファント」。シドニーに
やってきたばかりの頃は、餌にばかり気を取られて、ほかの象に
対してあまり社交的でなかったと言いますが、食べ物の心配のない
環境と分かって、安心したんでしょうね。恋に落ち、若くして
母親一番乗り!となりました(←もともと飼育計画に反対だった
動物保護団体からは、若すぎないか?という批判もありましたけど……)。

仲間の象たちは、生まれた時から興味津々に子象のようすを見守り、
隣の檻から長い鼻を伸ばして、そっと触ってみたり、匂いを嗅いだり。
1頭ずつ顔合わせをした後は、徐々にお互いの存在に慣れつつあり、
母子と一緒に仲良く過ごす姿も報告されています。

今のところ子象は決まった時間に公開されているわけではありませんが、
ほとんどの日は象舎から出て、特製プールで入浴したり、お母さんの
後を追いかけてパドックを歩いたりしているので、運が良ければ
そのキュートな姿を見られるはずです。

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(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
 
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