■シドニーのアイコン、ハーバーブリッジに歩いて登るブリッジクライム
シドニー・ハーバー・ブリッジの頂上に歩いて登る「ブリッジクライム (BridgeClimb)」が始まったのは、1988年10月のこと。以来、TCA
(Tourism Council Australia) などツーリズム関係の数々の賞を受賞する人気のアトラクションとなっている。最近、参加する機会があったので内容を少し紹介してみたいと思う。
出発は10分ごとで、1人のリーダーが最大12人までのグループを受け持つ。かかる時間はオリエンテーションも含めて約3時間。始めにアルコール検査があったり、橋にいる間はずっとハーネスを装着したり、あくまで安全第一に考慮されている。個人の持ち物は一切持って上がれないので、荷物はロッカーに置いていくことになる。自分の服の上から着る専用のブリッジスーツと呼ばれるつなぎの服は、橋と同色のねずみ色で景観を損ねないように配慮されている。準備が整えば、金属探知機を通って出発だ。
橋を下から見上げると頂上まで行くのはなかなかハードに見える。実際は、ハシゴ状の階段や急な坂を歩くのはごく一部だ。ほとんどはゆるやかな坂となっていて、ごくフツーの体力がある人なら心配いらない。(んー、でも高所恐怖症の人はちょっとがんばらないとムリかな。)ちなみに、今までの参加者の最高年齢は100歳だそう。
一歩一歩自分の足で上がってたどり着いた頂上から見る、視界360度に広がる景色は文句なしに素晴らしい。エレベーターであっという間にビルの最上階へ上がって見るのとは感動が違うのだ。常々、シドニーは海から見たときが一番いいと思っているけれど、その海に架かるハーバーブリッジから見た景色は一段と素敵だった。
(「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載)
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