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オーストラリアの人口が2,000万人を突破
【2004年1月7日】

オーストラリアの面積は、日本の20倍以上もある。時々、シドニーを訪れるツーリストが、「レンタカーを借りて、日帰りでブリスベンに出かけたい」なんていったりするが、地図で「すぐそこ」のブリスベンでも、実際の距離は約1,000キロあるということを忘れてもらっては困る。

そんな広大な国土を持つオーストラリアの総人口が、昨年12月4日に2,000万人の大台に達したそうである。ABS(連邦統計局)では、"Population Clock"(人口時計)をウェブサイトで公開しているのだが、この日の数字はぴったり20,000,000! ……とはいっても、もちろん毎日人口を数えているわけではなく、2001年の国勢調査の数字を基に、それ以降の出生数・死亡数などを計算して割り出した人口推定値だ。

Baby Swimming
(c) City of Sydney
同サイトによると、オーストラリアでは現在、2分6秒に1人の割合で赤ちゃんが誕生し、3分56秒に1人の割合で誰かが亡くなっている。出生率の低下に伴い、自然人口増加率は年々減ってきているが、毎年10万人前後の移住者を受け入れているため、総合的には、2分4秒に1人の割合で人口が増えているということになるのだそうだ。

オーストラリアらしいのが、2,000万人目の可能性がある新生児に発行される「2,000万人目の証明書」。対象となるのは、4日から5日の間に生まれた赤ちゃん約1,400人で、親が出生証明書を添付して申請すれば、全員に発行しちゃいましょうという大らかさである。

ちなみに、2,000万人というのは、東京と大阪の人口をあわせたより、ちょっと少ないくらい。人口密度(人/km2)はどれくらい違うんだろうと思って調べてみたら、日本の337に対し、オーストラリアはたった2.6。ケタが2つ違っていた。

(「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載)

 
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