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オーストラリア流アテネ・オリンピック観戦を
【2004年8月10日】

「ゲームも街も人も、サイコーだったなあ……」と今さらながら胸が熱くなるシドニー・オリンピック&パラリンピックから4年(当時のレポートはこちら)。いよいよ3日後に開幕を迎えるアテネ・オリンピック(第28回オリンピック競技大会)でも、きっと数々の感動のドラマが繰り広げられるのだろう。

ちなみにアテネ大会の実地競技数は、シドニーのときと同じ全28競技。オーストラリア代表はハンドボールを除くすべての競技に出場する。選手の人数は、アメリカに次いで2番目に多い482人。チームスポーツでは11チームが参加資格を得た。人口たった1,900万人の中から、これだけの規模の選手団を送り出しちゃうんだから、さすがはスポーツ大国オーストラリア! チームカラーの黄金色をまとったオージー選手団&応援団は、本番直前のギリシャで大いに気勢をあげているらしい。

ライブ・サイト
シドニー・オリンピックのライブ・サイト
(c) Eva Rodriguez-Riestra
(画像提供:City of Sydney)

一方、ここシドニーでは、アクセスが便利なシティ中心部のマーティン・プレイスのほか、シドニー・オリンピックのメイン会場となったシドニー・オリンピック・パークにもライブ・サイトが設置される。「4年前の興奮をもう一度!」とばかりに、マーティン・プレースにはお馴染みの巨大スクリーンが登場し、平日は夜8時まで、週末は早朝まで、生中継やハイライト映像が放映されることになっている。

オリンピック開催期間中は、北半球が夏休みにあたるため、シドニーに滞在する各国からの旅行者も増える時期。旅先でオリンピックが気になる!という人は、テレビ以外にも、こんな観戦オプションがあることを頭の片隅に入れておくといい。ただし、ここはオーストラリアだから、日本人選手の登場が少なくっても、文句は言いっこなし! 

シドニー・オリンピックやラグビーのワールドカップなどの大きな国際イヴェントでも実証済みだが、他国からの移住者や長期滞在者の多いオーストラリア、特にシドニーでは、地元のスターばかりでなく、あらゆる国の選手に暖かい声援が送られる。ひいきのチームや選手を熱狂的に応援しても、国民性の象徴ともいえる「フェア・ゴー(Fair go)精神」を忘れないのが暗黙のルール。ここはひとつ、話題沸騰の“愛国主義”とやらは横に置いて、お祭りムードそのものを楽しむべし。大らかなオージーや各国からのツーリストに混じってのにぎやかなアテネ・オリンピック観戦は、きっと心に残るユニークな体験となるに違いない。

■マーティン・プレイス・ライブ・サイト
  場所: マーティン・プレイス
  日時: 2004年8月14日〜29日 毎日7:00〜20:00(金・土曜は〜早朝)
  問い合せ先: シティ・オブ・シドニー

■アテネ・オリンピック・ゲーム・ライブ・サイト
  場所: ザ・ブリュワリー ノボテル・ホテル(シドニー・オリンピック・パーク)
  日時: 2004年8月14日〜28日 毎日15:00〜深夜0:00
  問い合わせ先: シドニー・オリンピック・パーク

(「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載)
 
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