■吉野家オーストラリア1号店オープン
【2004年11月11日】
シドニー在住日本人たちの間では、「吉野家行った?」というセリフがここ最近のあいさつ代わり。“Yoshinoya Australia”が設立された今年のはじめ頃から、「もうすぐオープンするらしいよ」というウワサばかり先行して憶測を呼んでいた吉野家オーストラリア1号店が先月ついにオープンしたのだ。
場所はシティに程近いオックスフォード・ストリート沿い。店内奥のカウンターで注文して料金を支払い、各自テーブルにトレーを運ぶファスト・フード方式だ。牛肉や米はもちろん豪州産! 看板メニューの牛丼はレギュラー・サイズ(A$4.40)とラージ・サイズ(A$5.40)の2種類で、味噌汁とサラダにドリンクが付いたセットメニューもあり。ローカルを意識したサーモン丼や餃子といったちょっと変わったメニューも用意されている反面、吉野家通に言わせると、特盛サイズや生卵がないのが物足りないらしい。
開店したばかりということもあるのだろうけど、「日本人ってこんなに丼好きだったのね」と思わせるほど、あちこちから“豪州吉野家評”が耳に入ってくる。残念ながら、わたし自身は日本の吉野家をよく知らないために比較できないのだけれど、ファスト・フードだと思えば、「こんなもんだよね」という妥当な価格設定と味だと思う。「ラージ・サイズが小さすぎ」とか、「サラダのドレッシングはやっぱり和風じゃないと」とか、「なんで日本茶がないんだ!」いった不満を口にしながらも、日本人の間では総じて「がんばれ吉野家!」ムードが浸透しつつある。
吉野家オーストラリアは、ハングリー・ジャックス(バーガー・キングの豪州ブランド)やKFCなどのファスト・フード・チェーンを約400店舗展開しているコンペテティブ・フード・オーストラリアを中心に設立された豪州法人で、今後3年間でシドニーに8店舗オープンする予定という。吉野家の海外拠点は、今回オープンしたダーリングハースト店が247店目。南半球では現在のところココが唯一の店舗である。日本では食べることのできない吉牛が、赤道のこっち側で食べられる……と聞くと、ついつい足を運びたくなるのかも。
■Yoshinoya ダーリングハースト店
43 Oxford St., Surry Hills
営業時間: 11:00〜23:00(週末は深夜まで開いているというウワサ)
(「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載)
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