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青舌トカゲが目印のビール「ブルータン」
【2005年8月19日】

オーストラリア暮らしを始めたばかりの頃、トカゲを「キレイ〜」「かわいい」と形容するオージーが多いのに驚いたことを覚えている。たぶんオージーは世界でも有数のトカゲ好きだ(……と思う)。

赤ラベルはユニークなジンジャー・ビール。スーパーなどで売っているものと違い、もちろんアルコールが入ったホントのビールだ。

昨年は、トカゲがマスコットになっているビール「ブルータン・ラガー(Bluetongue Lager)」が、オーストラリアの酒類業界の“New Product of the Year”に選ばれた。ブルータン・リザード(Blue-Tongue Lizard)は、ぼてっとした体長50センチほどの結構大きなトカゲ。「青舌トカゲ」という名の通り、危険が迫ると頭をもたげ、青い舌で敵を威嚇することで知られる。

発売前に行われた大規模なマーケット・リサーチでは、ブルータンというなじみのある名前(!)とトカゲのイメージが、調査対象となった18〜50歳の男女に大好評だったとか。青舌を突き出したブルータンが描かれたボトルは、酒屋でも確かに人目を引いている。

ちなみに、醸造所があるのは、ワインで有名なハンター・ヴァレー。ハンター・リゾートにあるブティック・ブリューワリーでは、市場に出回るプレミアム・ラガーとジンジャービールはもちろん、限定ヴァージョンも一口サイズのグラスで飲み比べができる。ワインと同じく直販で安くボトルが手に入るとあって、ワイナリー巡りの途中で一休みがてら足を運ぶ人も少なくないようだ。

最近はシドニーの一部のパブでもタップで飲めるようになり、ボトルならNSW州はもちろん、ほかの州の酒屋でも手に入るようになったブルータン。所変われば……というけれど、日本ではちょっとありえない名前&デザインなので、おみやげにしてもおもしろいかも!

Bluetongue Brewery at Hunter Resort
Hermitage Rd., Pokolbin

(「地球の歩き方」ホームページ・シドニー特派員レポート掲載)
 
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