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シドニーの変わりゆく食事情
【2006年5月1日】

シドニーは、オーストラリア版ミシュランといわれるレストラン・ガイドが毎年発売と同時にベストセラーとなったり、シェフ御用達の高級食材店にフツウの人が足を運んだりするグルメな街。

住人の3人に1人は海外生まれで、1世が活躍するコスモポリタン都市のため、「毎日が食の万国博覧会」といっても大げさではなく、居ながらにして多種多様な本場の味が楽しめます。一方で、東西の食文化を融合した斬新で独創的なスタイルのモダン・オーストラリア料理も急速に進化中。活気あるフード業界をリードするのは、30〜40代の感性豊かな気鋭のシェフたちです。

シドニーっ子の貪欲な胃袋を支えているのは、広大な国土と多様な気候や大自然が育んだ多彩な食材。「なければ作っちゃえ!」といえる豊かさもあります。

海の幸にも恵まれ、全国から獲れたての魚介類が集まるシドニー・フィッシュ・マーケットは南半球一の規模! 築地に次いで世界で二番目にバラエティ豊富な魚市場といわれています。

和食の食材も人気があり、たとえば少し前に大ブームとなった豪州産和牛やヒラマサは、もはやレストランの定番メニュー。注釈抜きで“Wagyu”“Hiramasa”と書かれるようになりました。食に限らず、新しいものに対する柔軟でオープンな姿勢は、この街の大きな特長のひとつといえるでしょう。

「オージービーフの国」なんて固定観念は捨てて、カラフルなシドニーの食文化発見の旅に出かけませんか。

(「Shall We Travel?」日豪交流年特別企画掲載)
 
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