■オージースイーツの王者『ティムタム』の正しい食べ方
【2006年8月16日】
オーストラリアのお土産……といえば、必ず名前があがるのが、アーノッツ社のチョコレートビスケット『ティムタム』。チョコクリームのフィリングをサクサクと歯ごたえのあるビスケットで挟み、さらに激甘チョコでコーティングしたティムタムは、年間3,500万パック=約4億個も販売されており、単純にオーストラリアの人口で割ってみると、赤ん坊からおじいちゃん、おばあちゃんまで誰もが年間20個ほど食べているという計算になります。
世界でも有数のビスケットメーカーと謳っているだけあって、アジアにも複数の工場があり、バリ島パーケージのティムタムが流通しているかと思えば、イスラエルにはコーシャー(ユダヤ教の戒律にそった適正食品)版のティムタムが輸出されています。日本でも輸入食品店などで10年ほど前から手に入るようになりましたが、出回っているのはオリジナルほか一部の種類だけのようですね。
アーノッツ社のマーケティング戦略はとっても巧妙で、一風変わった新フレーバーを登場させたり、期間限定商品として季節が変わると引っ込めたり。甘いものをあまり食べないわたしでも、新商品の動向はちょっぴり気になります。以前はチリやトリュフ、リキュール味といった奇をてらったシリーズが話題になりましたが、少し前に登場したラテ味は、ほかのフレーバーほどは甘くなく、ほんのりビターな味わいが特徴で、最新フレーバーのオレンジ味も落ち着いた風味に仕上がっていると評判です。過去のものでは、数年前のクリスマスに登場し、その後一時だけ復活した幻のホワイトチョコ味が◎でしたね〜。
ティムタムは濃いめのコーヒーと一緒にいただくのがおすすめですが、「ティムタム・スラム(Tim Tam Slam)」と呼ばれる食べ方がオージー流。ティムタムの角を対角線上に2ヵ所かじり、片方の角をコーヒーや紅茶につけてストローのように吸い上げ、溶けて崩れてしまう前に素早く口に放り込んで食感を楽しむ……というのが正攻法(?)です。イギリスのトークショー番組に出演した際に、オージー歌手のナタリー・インブルーリアが見事なティムタム・スラムを披露(←WMVファイル)していますので、マスターしたい方は、ぜひ一度ご覧になってみてください(笑)。
(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
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