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多民族都市シドニーで愛されるバービー
【2007年6月11日】

多民族都市シドニーの食文化は、とってもカラフル。各国からの移民がバラエティ豊かな本場の味を持ち込む一方で、フュージョンが発展し続けているからだ。多文化融合の上に成り立っているこの街で、「家庭料理」や「郷土料理」を一般論として語るのは難しい。

そんな中、ルーツやバックグラウンドを問わず、誰もが愛するオーストラリアの国民食といえるのが、バーベキュー。オージー流に言えば、「バービー」または「BBQ」だ。

アウトドアで過ごすのが大好きなシドニーっ子にとって、バービーはもはやライフスタイルの一部。庭やベランダに立派なバーベキュー台を設置している家も多く、公園やビーチには誰もが使える公共のBBQ設備があちこちに点在していて、そのほとんどが無料で使用できる。

定番のオージースタイルBBQといえば、ソーセージやステーキ、それから玉ネギなどの野菜とパンというシンプルなものだけれど、最近はこんなところにもフュージョンの波が押し寄せている。

そもそもBBQというのは、基本的に参加メンバーみんなで材料を持ち寄るもの。その顔ぶれが多彩になるにつれて、多様なスタイルが生まれたとしてもフシギではない。ただし、親交を深めるための気軽なレジャーという位置づけだから、準備や調理に手間暇かけない、というのが暗黙のルール。青い空の下、ダイナミックに、簡単でおいしいものを。それさえ守れば、何でもアリだ。

かくして、今回ご紹介する「ラム・チョップのマスタードしょうゆ味」のような日豪フュージョンのBBQメニューも登場する。

オーストラリア産のラム肉は、柔らかくてジューシー。最近はその味ばかりでなく、ヘルシーさにおいても注目を浴びている。おいしくいただくコツは、焼きすぎないこと。表面はこんがり、中はピンク色という状態に焼き上がったら、あつあつのうちに手づかみでどうぞ!

《ラム・チョップのマスタードしょうゆ味》

【材料(4人分)】
フレンチ・ラム・チョップ12本
下味(しょうゆ適量、ホット・イングリッシュ・マスタード大さじ1〜2、すりおろしニンニク少々)
※お好みで、はちみつ、オレンジジュース、タバスコなどを少量加えてもOK
塩・こしょう少々

【作り方】

<1> 下味の調味料をよく混ぜあわせた中にラム肉を1時間浸けて味をなじませる。
<2> サラダ油を塗ったプレートの上にラム肉を並べ、塩、こしょうをふる。
<3> 表面にきれいな焦げ目がつくまで強火でこんがり焼く。
<4> 火を弱め、はけで下味の調味料を上塗りし、裏に返して色づくまでさっと焼く。

 
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