■音響効果バツグン!世界最古の鍾乳洞コンサート
【2009年12月16日】
かつて「世界最高のソプラノ歌手」と言われ、デイム(Dame)の尊称を授けられた
オーストラリア出身のジョーン・サザーランドが「今まで歌った中で、この
地下大聖堂の音響が一番素晴らしい」と感嘆の声をあげたという場所が、
シドニー郊外の世界遺産グレーター・ブルー・マウンテンズの中にあります。
有名なスリー・シスターズのあるエコーポイントから約80キロ。世界最古の鍾乳洞
ジェノラン・ケーブは、国内外から年間25万人が訪れるニュー・サウル・ウェールズ州
随一の観光名所で、美しく変化に富んだ幻想的な鍾乳石が無数にある巨大な洞窟が
いくつも一般公開されています。
鍾乳洞内でチェロ演奏会などが催される
その中の一つ「ルーカス・ケーブ」にある高さ54メートルの“大聖堂”と名付けられた
空間が、サザーランドの絶賛した大自然が創り出したホール。世界的な名声を得て、
100豪ドル紙幣にも肖像が刻まれるようになったオーストラリア出身の歌姫
ネリー・メルバ(1861〜1931)や、ウィーン少年合唱団も、ここで歌ったことが
あるそうですが、聞いてみたかったですねえ!
実際に訪れてみると、ウワサ通り音響効果は格別。ひっそりと静寂をたたえた
人工音とは無縁の空間に身を置いて、ピュアな音色に耳を傾けていると、
ふと時空を超えたようなフシギな気分になっちゃいました。
鍾乳洞コンサートは、毎月数回定期的に催されていますので、チャンスがあれば
ぜひどうぞ。
【関連】
ブルマン方面に行くなら、世界最古の鍾乳洞ジェノランケーブをお見逃しなく
(「地球の歩き方」オーストラリア・シドニー特派員ブログ掲載)
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